小樽市の人口と過疎化について



20年ぶりに小樽に帰郷した私目線で、現在の小樽を紹介して行きます。

小樽市の人口

観光地として賑わっている小樽ですが、社会問題にもなっている過疎化が進んでいます。
20年前に小樽に住んでいたため、20年前と現在を比較すると特に過疎具合が目に見えます。
※小樽に限ったことではなく、全国的に地方都市で起きていますね。

小樽の人口は、1980年の約18万人がピークで、
私が住んでいた約20年前(1998年)当時は、約15万人でしたが、
現在は、人口約11万5千人位で1/3近く減少しています。

小樽の人口の推移

私の記憶では実家の周辺も当時は人が大勢の人が外を歩いていましたが、通りを歩く人は明らかに少ないと感じます。
私の世代(団塊世代ジュニア)の多くが都市部(特に札幌)に移り住んでいるのも原因の一つではないかと思います。

観光地化しているとは言え産業や企業が主要都市とは比べるまでもなく少ないので、仕事を求めてまたは、自分のやりたい仕事に就く為に、小樽を出る人が大勢いたと思います。

因みに私もその一人です。現在はIT関連の仕事をしておりますが札幌で就職活動をしていた当時は、バブル崩壊直後で札幌でさえコンピュータ関連の仕事は非常に就活競争が激しい時でした。

小樽や札幌に自分の求める仕事があれば北海道に留まったとも思いますが、コンピュータ関連の仕事をするために上京するしかありませんでした。

かつての商店街と住宅街

手宮地区は、比較的JR小樽駅にも近い住宅街ですが、中心街は個人商店が多く商店街や市場も賑わっていました。今は空き地と廃墟同然の建物が目に付きます。
老朽化した住宅を手放し、引っ越していく住人が増えているのではないかと察します。かつては、友達に家(店)だった場所も駐車場になっていました。

更地になる前の住宅街-手宮住宅地
空き家と更地が目立つ住宅街-手宮住宅地
▲ 更地になる前(画像の引用:GoogoleMap)

かつては、お肉屋、装飾店、餅屋(私の祖母の店)、ラーメン屋があったのですが、今は雑草が生え放題の空き地となっています。
廃墟の様な建物も1Fはスーパー、2Fは寿司屋が営業していたと思います。

空き家と更地が目立つ住宅街-手宮住宅地
更地になったの住宅街-手宮住宅地
▲ 更地になった後(画像の引用:GoogoleMap)
空き地はここだけでは無く、他にも多くの売地看板が立っていました。

空き地だけではなく空き家やも多いと感じます。人口が減り続けているので、空き地は買い手が付かなく空き家にも住む人が現れないのだと思います。
人が減る事で店も減る。店が減ると生活のしにくさから更に人が減ると、完全に悪循環です。どうにかならない物か……。

小樽手宮市場
▲ 閉店前(画像の引用:GoogoleMap)
小樽手宮市場
▲ 幼いころによく母に連れらて行った手宮の台所「小樽手宮市場」も2018年3月31日に閉店しています。売物件の看板が寂しく立っていました。
建物は、平成6年にレンガ造りの外観にリニューアルされたものなので、比較的新しく奇麗に見えます。
大手企業の大型店の出店などの影響を受けたのだと推察できますが、建物は奇麗なのでこのままでは勿体ないですね。

ここでお店を出されていた方の一部は、南小樽の南樽市場に移転しているようです。
南樽市場は、私が知る限り小樽で一番大きな市場です。私の親戚も出店しています。

街を歩いていて少し気になったのが、道路です。アスファルトはひび割れ、信号の白線も消えかかっていました。

空き家と更地が目立つ住宅街-手宮住宅地

かつては雪が解ける季節には至る所で、アスファルトの補修や白線の引き直しが行われていたものですが、今はあまり補修されていないように見えます。
これも人口減少の影響かと思います。税収も減少している事だと思うので補修にあまり予算を回していないのでしょうね。

人口の減少に伴い閉校になる学校

人口が減り続けている小樽では、当然子供の数も大幅に減っています。その為、小学校と中学校の多くが統廃合により閉鎖されています。
私の通っていた小樽市立手宮西小学校は、平成28年3月末に廃校となり今では複数の中学校が統合された小樽市立北陵中学校になっていました。
小樽市立石山中学校は、平成14年3月23日に廃校となり敷地内は立ち入り禁止になっています。
私が通った学校で、今も健在なのは北照高等学校のみとなっています。

小樽市立石山中学校-廃校
同じ丘の中腹にある小樽市立色内小学校も平成28年3月31日をもって閉校となり、134年の歴史に幕を下ろしています。
一つの丘にある学校が二つとも閉校とは寂しい限りです。

小樽観光都市宣言

小樽市は平成20年に観光に小樽観光都市宣言を行い、その後、観光都市として開発を行ってきました。その甲斐あって今では、TVでも取り上げられ【Qさま】外国人が選ぶ冬の日本の名所・絶景・世界遺産ベスト30でも堂々の7位になる人気の観光地となりました。
しかし、2018年の観光入込客数が14年ぶりの800万人台となっていますので、14年からほぼ頭打ちの状態となっていると思います。
観光業に力を入れたことで観光関連のお店や企業の売り上げが上がっても、全体でみれば長く安定して働ける仕事が減少しており、その為に札幌へ移り住んでしまう人が今も増え続けているのではないでしょうか?

20年前、私も小樽市内では希望の職種に就くことが出来ず(コンピュータソフトウェア開発の仕事は小樽には殆ど無かった)上京をするに至っています。

観光業に力を入れるのは間違ったことではありません。小樽の魅力を紹介し多くの観光客に来てもらうのは小樽市にとって必要だと思います。ただ、観光業だけでは足りないと思います。
今のまま、観光業にだけ頼っていては人口の減少は止められず、過疎化の進行は止まらないのではないでしょうか?

小樽市も小樽市への移住を応援や移住・起業希望者の小樽体験ツアーを行っていますが、観光業ばかりが有名になって、小樽市への起業や企業はあまり知られていません。移住・起業に関しても魅力ある政策が必要だと感じます。

これからの時代、ITやAIの分野ではもはや首都圏に会社を構える必要性などありません。また、首都圏での生活に疲弊している人や企業は少なくは有りませんので、そういった分野での人や企業が住みたくなるような政策を考え実施することが、小樽の過疎化を止め再び賑わいを取り戻す方法ではないかと思います



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